日常を綴る雑記ブログ

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麒麟がくる 第3回 みどころ 夫を父に殺された帰蝶とは・・・?

 第二話では帰蝶の夫である土岐頼純が帰蝶の父である斎藤道三に毒殺されるシーンが印象的でしたね。 斎藤道三の娘である帰蝶は後に織田信長と婚姻することになるのですが今回は帰蝶はどのような人物なのかを書いていきたいと思います。

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帰蝶とは・・・

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 みなさんも帰蝶という実名よりも濃姫という呼び名のほうが知っている方が多いのではないのでしょうか・・・? この呼び名は美濃からきた姫、つまり美濃姫というのを省略して濃姫とよんだのが通説のようですね。 織田信長正室としても有名ですが、歴史上の書物にもあまり詳しく書かれていませんし、信長に離縁されたとか、本能寺の変で信長とともに亡くなったとか・・・本能寺の変後も生きていたとか・・・つまり、没年もはっきりしていませんし、信長との仲も良かったのか悪かったのかされわかりません。 

光秀と帰蝶は従妹同士・・・?

 帰蝶は、斎藤道三の娘で、母は正室の小見の方です。小見の方は「系図纂要」「明智氏一族宮城家相伝図書」では明智光秀の祖父と伝わる明智光継の娘であり、明智光秀の父と伝わる明智光綱の妹とされています。つまりこの説が真実であるとすると光秀と帰蝶は従妹同士ということになります。

二度の政略結婚

 最初の結婚は1546年。 相手は美濃の国の守護である土岐頼純でした。当時、斎藤道三は主君である土岐頼芸を追放して、より操りやすい甥である頼純を守護に据えました。さらに守護代としての自分の地位を安定させるために正室の子である帰蝶を頼純に嫁がせました。 しかし追放された土岐頼芸尾張の国・織田信秀を頼ったので、戦になり、さらに越前の朝倉氏の加勢を受けた帰蝶の夫である頼純も攻め込んできたので道三は苦戦を強いられました。なんとか勝利しましたが、この時の戦で夫である頼純は討死してしまい帰蝶は実家に戻ることになります。 この戦の後も再三争っていましたが決着が付かず、和睦する話が持ち上がって1549年に帰蝶織田信長に嫁ぎました。

婚姻後の帰蝶のその後は・・・?

  帰蝶の史料は極めて乏しく、実証が難しいために、その実像には謎が多いんです。逸話として父である道三が「信長がうわさ通りのうつけならこの短刀で信長を殺せ」と言ったら、「わかりました。しかしうつけでなければこの短刀で父上を殺すことになるかもしれませんよ」と言ったという話もありますから、気の強い女性で信長とは不仲であったのかもしれませんね。信長は母親に疎んじられていたため、優しい年上の女性がすきだったらしいですから。信長って結構甘えん坊なのかも(笑) そんなわけで濃姫のその後について仮説や推論をしてみたいと思います。

離縁説

 この説は「信長公記」などの史料に入輿は記載されているが最後が記載されていないので織田家で縁が切れていたという説・・・。でも当時は輿入れ後の消息が記載されているほうが稀なんです。さらに道三の婿である信長を美濃国の後継者と定めた道三の国譲状があったことを考えれば、帰蝶正室としておくことは美濃攻略の足がかりにもなるので信長にとって必要であるし、道三の側室の一人は信長の妹であるので、わざわざ重縁である斎藤氏との縁を切る必要はないですし、道三を殺した息子の義龍との戦争を理由に帰蝶と離縁して実家に返してやる必要もないですし、人質としても利用できただろうと思うのでこの説はないな~って思いましたね。

戦死説

 これは本能寺の変薙刀を振るって信長とともに敵兵と戦って戦死するというシーンが大河ドラマなどではよく描かれていますね。 個人的にはこの説が一番ないな~って思いますね。なぜなら帰蝶本能寺の変で戦死したという記述は史料で確認されたことがないんです。この説は完全に小説の世界ですね。ドラマとしてみるのはおもしろいですけどね。

長寿説

 帰蝶本能寺の変の時に本能寺にいたとは考えにくいんですが、安土城に居たというのはあるな~って思いましたね。安土城が焼け落ちる前に逃げ出していたとのこと。なぜなら本能寺の変の当日の記録を示した文書には「信長公御台 安土城から日野の谷へ避難した」という記述もありますし、逃げ延びて長生きしたんじゃないかな~って思いますね。

最後に・・・光秀と帰蝶は恋仲だったのか・・・?

 大河ドラマなどではよく恋仲として描かれる二人。幼少期に仲が良く大人になって結婚した後も想いあっていたとかいなかったとか。 この説について考えてみたいと思います。

従妹同士とされているが・・・

 確かに「明智軍記」や「美濃国諸旧記」には従妹同士だと確認できる史料があるのですが、信憑性の高い史料にはこのような記述はないため、二人は従妹同士であった可能性はあるとしか言えません。

ふたりは恋仲・・・?

 仮説として二人が従妹同士であったならば、斎藤道三の近習として帰蝶とは幼い頃から顔見知りであった可能性はあるのかもしれません。 しかし、恋仲に発展したとは思えません。そんな記述がある史料があるわけでもありませんし。

大河ドラマではどのように描かれるのか・・・?

  光秀と帰蝶が今後どのように描かれるかは楽しみにはしていますね。第二話での光秀と帰蝶のやり取りを見ていたら、従妹同士の関係以上に親密になっていく気がしましたね。でも、光秀は愛妻家として有名なのでそんなに風には描かないような気もするし・・・。 第三話、気になる・・・